「政務調査費」

岡崎市職員措置請求書

2 002年12月26日
岡崎市監査委員様
       請求者 岡崎市羽根町鰻池 97番地2         
      市民オンブズ岡崎 渡邉研治他1名


 地方自治法第242条の規定に基づき、下記のとおり住民監査請求をします。


1.請求すべき事柄
 2001年度に執行した政務調査費について公文書開示して内容を調査したところ、
内容について政務調査とは名ばかりの市議会議員に対する第二の報酬のような扱
いがされていました。それらの問題点については別紙「岡崎市議会政務調査費の支
出に関する市民監査報告書」に示しています。その中で、特に条例に規定のない違
法な支出である広報費、誤って2重に支出されている費用、個人所有のパソコンに関
係する費用、視察と称して観光旅行をしている旅費、領収書のないガソリン代や電話
代、政務調査とは関係のない書籍の購入費、領収書が正当なものと思えない不合理
な支出は不法・不当な公金支出であり、市議会各会派から下記の全額を返還させる
ことを請求する。

会派 返還すべき金額
自民新風会  7,654、247円
自民党市議団  4,165,003円
ゆうあい21  4,735,230円
公明党  1,573,624円
共産党市議団    644,705円
民主クラブ  1,595,421円
伊藤文治    552,110円
20,920,340円

2.請求する理由
 岡崎市議会政務調査費は議員の政務調査活動を保障するため、年間一人あたり
72万円が予算化された。平成13年度まで別の名称で払われていた調査研究費は
36万円であり、条例化に便乗して倍額にしたものである。当時市議会議長は「予算
は増やすけれど、使わなければ返すし、報告書には領収書を添付するので、内容を
見てもらえばわかってもらえる」と語っていた。そこで今年になって公文書公開請求
をして、中身を点検したところ、パソコンが各会派に一台(五人以上の会派は二台)、
プリンターが一台配当されているにもかかわらず、個人的に利用するパソコンやその
関連機器、インターネット接続費用などが支出されていた。また、会派で複数デジタル
カメラや電子手帳などを購入するなど本来個人で支払うべき物品の購入が不当に支
出されていた。また、石垣市が親善都市であることを考慮しても、沖縄県や九州への
視察が多いのは観光旅行であることを証明している。特に特定な議員にあっては二
度三度と出かけており、調査研究のための視察とは考えづらく、ほかの動機があるこ
とが疑われる。また、岡崎市政務調査費の交付に関する条例は広聴費の支出は認め
ているが、広報費は認めていないにもかかわらず、広報のための支出が見られた。そ
の他領収書の信憑性が疑われる支出もあった。


3.違法又は不当な公金の支出があると認められる書面
@岡崎市議会政務調査費の支出に関する市民監査報告書
A 平成13年3月岡崎市議会総務委員会議事録(抜粋)
B 岡崎市議会政務調査費の交付に関する条例

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