会計報告2003(事務所費)
事務局長 天野茂樹
会計 柿田憲弘(全員留任)
定例会の変更
毎月第2/第4金曜日→ 毎月第2/第4金曜日水曜日へ
サポート会員の募集
新たに会員というと何となく責任を感じてしまうけれど、オンブズ活動を支えていきたいという方を募集します。一月に一度喫茶店で珈琲を飲むお金を活動のために援助してください。 一口3000円(何口でも)
テーマ別担当責任者を設置
今回から「男川ダム」について、企画担当を決めました。楽しい企画を考えてくれる
でしょう。
会計報告2003(運営費)
5月26日(水)午後7時30分〜
西三河8市の政務調査費 F 西尾市
2002年度西尾市の政務調査費
(単位:円)
調査の結果、市民クラブの異動後の額が1,665,000円(15,000円×11人×10か月+15,000円×1人×1か月)となり、返還すべき額は135,000円であったが、15,000円多い150,000円の返還が行われている。よって、市政クラブへの追加交付額とは合致していない。
なお、「政務調査費交付変更申請書」に次の誤りが見受けられたので条例及び規則を遵守されたい。
@ 申請時期について
既に交付した額が異動後の額を上回る市民クラブの申請は、平成14年4月22日に行われており、条例に定めている7日以内の返還に反している。
A 記載内容について
「西尾市議会政務調査費の交付に関する規程第2条第1項の規定により(以下省略)」は誤りで、「西尾市議会政務調査費の交付に関する規程第3条第2項の規定により(以下省略)」が正しい。
【全体評価と個別の問題点】
1 政務調査費に係る収支報告書の記載と領収書の添付が適正になされていない。
各会派とも政務調査費に係る収支報告書の「支出」の備考欄に政務調査費の対象ではない金額を含めた総額を記載し、かつ、その領収書も添えられているがその必要はない。収支報告書には「収入」、「支出」及び「残額」を記載することになっているが、これは、その年度において交付を受けた政務調査費及び経費として支出した政務調査費が適正であるかどうか、並びに、交付を受けた額から支出した額を控除して残余の額(返還しなければならない政務調査費)があるかどうかをチェックするためのものである。自ら政務調査費の対象外とした経費を含めた金額を記載しても無意味であり、その対象外の領収書等は添付を要しない。
収支報告書(領収書などの添付資料を含む。)の作成及び会計帳簿等の整理保管を適正にされたい。
なお、西尾市の場合、旅費については実払い方式が採られているため政務調査費の対象となる経費と対象外の経費とが一括領収書に記載されることがあるため、その対象経費が明確になるよう処理方法を統一する必要がある。例えば、一括領収書を添付資料として添付した場合、その内訳明細を記した会派代表者の支払証明書を作成すること等が考えられる。
2 調査旅費が政務調査費の支出総額の7割(決算額に対して)を超えている。
「生涯学習」、「合併協議会」、「生ごみ資源(たい肥)化事業」「高齢者福祉」などの調査の視察先が、なぜ北海道(7/16〜7/18 西尾市政調査研究会)、(8/26〜8/28 新世クラブ)、秋田(7/29〜7/31 西尾市政調査研究会)、沖縄(10/1〜10/3 市民クラブ)か疑問である。特に生ごみ処理の視察(北海道釧路市)は気温が違いすぎて意味がないと思われる。
また、次の視察調査は、会派全員参加で実施されており親睦旅行的な要素が強い。
○ 新世クラブ 7/22〜7/24 東京都杉並区、世田谷区、新宿区、静岡県静岡市 9人参加
○ 新世クラブ 8/26〜8/28 北海道根室市、釧路市 9人参加
○ 市民クラブ 6/24〜6/26 埼玉県富士見市、茨城県藤代町、神奈川県横浜市 11人参加
○ 市民クラブ 10/1〜10/3 沖縄県糸満市、平良市 11人参加
西尾市の旅費については実払い方式により支給されているが、出発日当日の朝食代や夕食代があまりにも高価で宴席と言うべきものなどは個人的な支出であり親睦旅行的な要素がさらに増大している。
なぜそこに視察に行くのかを明らかにすべきであるし、調査のための視察であれば2人までの人数で十分であり、インターネット等で入手できる情報は極力それらで入手し、視察先の選定、工程、調査者の人数及び政務調査費の対象となる経費と対象外の経費との区分に留意して安易に旅行することのないよう努められたい。
なお、調査旅費の精算誤り(集計ミス)が見受けられたので厳正なチェックをされたい。
○ 市政クラブ 6/25〜6/27分
○ 市民クラブ 10/1〜10/3分
2 領収書がない支出や領収書が取れるはずの支出が支払証明書で処理されているものが見受けられる。
次に掲げる事例が見受けられたので領収書及び支払証明書について的確な取扱いに努められたい。
○ 会議費で支出された松寿司 弁当11個(11,000円)の代金は、2003/2/25付の請求書は添付されているが領収書がない(市民クラブ)。
○ 調査旅費で支出された視察先手土産代(市政クラブ 5,880円)は領収書が取れると思われるが、市政クラブ会長の支払証明書で処理されている。
3 資料作成費及び資料購入費並びに事務費で疑問のある支出が見受けられる。
資料作成費の支出に政務調査費の使途の対象とならないとされている「会派又は政党が発行する市民に配布することを目的とした広報紙等作成に要する経費」ではないかと思われる印刷代(業者名:有限会社西尾印刷所)が含められている(西尾市政調査研究会 議会報告2,000部×3回 支出金額の合計 23,100円)。
また、資料購入費では、同一の書籍を会派全員分購入している(市政クラブ 「大辞泉」、「地方議会運営事典」、「現代用語の基礎知識」、市民クラブ 「住宅地図」)こと、月刊誌や辞書等の個人利用のためのものを購入している(西尾市政調査研究会 「住宅地図」、「地方自治ポケット六法」、「潮」など、共産党西尾市議団 「住宅地図」など)ことなど疑問がある。
さらには、政務調査費で備品を購入することは本来的な支出とはいえないので、避けるべきである。(市政クラブ 電子辞書 5,000円、ホワイトボード 106,700円、共産党西尾市議団 パソコンソフト(ウイルス対策) 6,174円、マウス 2,814円)
条例及び規則に定められている政務調査費使途基準に従った支出に努められたい。
4 支出した経費について使途基準に定められている項目に整理されていないものが見受けられる。
次に掲げる事例が見受けられたので適正な会計整理に努められたい。
○ 参加費、受講費は研究研修費で支出されているが、それに参加する旅費の支出がされていないもの、又は支出はあるが研究研修費ではなく調査旅費で処理されているもの(新世紀・にしお)、また、旅費は調査旅費で支出されているが、その視察先手土産代、昼食代、駐車場利用代金が研究研修費又は会議費で処理されているもの(西尾市政調査研究会 NPOファイブ・ア・ディ協会視察、市政クラブ 中部国際空港「セントレア」の視察)が見受けられた。
○ 地籍調査の縦覧のための登記印紙代が調査旅費の支出として処理されていた(共産党西尾市議団 資料作成のための経費?)。
5 政務調査費の支出時期に疑問があると思われる。
年度末である3/21〜3/31の間に各会派が支出した政務調査費の額と市議会議員選挙後の新会派に対して交付された政務調査費の額は次のとおりであり、最後の10日間あまりで交付総額の3分の1を上回り、かつ、その主な支出は、資料購入費159,713円、事務費75,721円である。
市議会議員選挙直後であるという事情であるとは言え、図書や事務用品の購入が大きな割合を占めていることは政務調査費の趣旨である議員の調査研究に必要な経費とはいえないので支出の内容とともに支出の時期にも留意すべきである。
6 新幹線回数券の利用についての取扱いを定める必要があると思われる。
回数券の購入時は仮払い支出であり、利用時に本来の支出があつたものとすべきである。したがって、「回数券管理票」を作成し、回数券完了時にその管理票を回数券購入の領収書とともに添付する方法がよいと思う。さらに、年度末時点に未使用があった場合の取扱いについても定めておく必要がある。
以 上
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