市民オンブズ岡崎

NO.17    発行2002.6.28
ホームページアドレス http://www.h5.dion.ne.jp/~onbokaza/
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乙川整備計画で岡崎市長と額田町長の意見書
 既に出されていた

 組織改変で西三河建設事務所となった岡崎土木事務所と2回目の話し合いを持ちました。以下はそのメモです。


6月5日(水)西三河建設事務所(旧岡崎土木事務所)と話し合いを持ちました。
出席者は「市民オンブズ岡崎」側 渡邉、森山、十河
     県側 建設第二課(企画調整)課長補佐鈴木正治氏、(建設)課長補佐守永 健氏、主査豊田吉久氏


オンブズ側の質問(1) 昨年の話し合いのあと、私たちのまとめたメモについて誤解があるとの発言が前任者からあった。どの点を指すのか。
県側の答え 前任者がどういう言い方をしたかわからないが、確認したいが私もすこし誤解があるのではないかという点があったので、組織としてメモの内容についてお答えしたいので、宿題としたい。
オンブズ側の質問(2)
 計画に流域委員会後に岡崎市長や額田町長の意見書の提出がスケジュールとして載っているが、意見書は出されたのか。
県側の答え 昨年8月(9月かも)に受け取っている。普通はその後すぐに認可ではないが、国土交通省(実際には中部整備局だが)に承認申請をするが、いろいろ注文があってそれを直していたので、今年度に入って計画書を国土交通省に提出した。
オンブズ側の質問(3) 計画の見直しをしているのか。岡崎市長らの意見書のコピーをいただけないか。
県側の答え 計画の見直しという点で言えば、現在の段階では基本計画のままだとしかお答えできない。市長らの意見書のコピーの提供は情報公開条例との関係もあるので、上部と相談してお答えする。(その後情報公開請求する。)
オンブズ側の質問(4) 今年度の乙川河川整備計画について、環境調査というか生態調査というか、環境調査についてより詳しく調査するのか。
県側の答え 環境調査の結果について公表する時期ではない。環境調査の結果は、審議会のようなものを作ってその委員のお墨付きと言うか、認知後公表することになる。時期が来たら発表する必要があると思う。環境調査について、昨年も一昨年も継続的に行っている。どのような結果になっているのかについては、もし情報公開で請求されても、自然保護の観点から非公開になるかもしれない。しかしやっていないわけではない。例えば、ネコギギについては昨年何箇所かわなを仕掛けて調査した。個体数調査だけでなく、生態調査として河床(どのような川底の状態か)、照度、樹木など住める環境がどういう条件なら良いのかという調査をしている。
オンブズ側の質問(5) 洪水抑止効果が2〜3%しかないダム建設計画を建設することはムダばかりでなく、生態系を破壊するので中止を求めている。また、利水についても額田町の有収率がわるいので別な方法で水の確保はできると思う。ダムを止めて他の代替方法をかんがえてみたか。
県側の答え 利水については重く受け止めている。前回質問を受けたとき、額田町の予測をそのまま鵜呑みにしていたところがあったので、事業者として責任の持てるようなお答えをしなければいけないと考えている。人口予測も自然増と予測したが、国勢調査など以後の調査では確かに微減であり、利水についてはいろいろなファクターも考えられるので、それらを一つ一つ検討しているところだ。額田町とも何度も打合せを重ねている。
一人あたりの上水利用量が多いというが、工業用水も含まれているので、多くなっているのではないかと思う。(渡邉から工業用水を除いても多く見積もっていると思うと言うと調べさせて欲しいという。)
オンブズ側の質問(6) 100年に1度の洪水予想を基準に、安全率を2割上乗せしているのは過大見積りではないか。なぜ、洪水抑止効果として、3%ほどしかないダムを優先させて、抑止効果の高い遊水地計画が進まないのか。
県側の答え ダムの貯水量の設計のことを言っていると思うが、ダムの貯水量に対して安全率を2割うわずみして設計するのは、ダム建設の基本だ。100年に1度の洪水にも耐えうる設計とは、河川流域が洪水に見舞われたときに失われる財産の大きさで洪水対策の規模が決まっていると考えているが、間違った答えをするといけないので、宿題にさせてください。
オンブズ側の質問(6)再質問 ダムは国の補助金が大きく、自治体の持ち出しが少ないので優先するということか。また、遊水地周辺でも民間の建物が徐々に建ってきているが、洪水抑止効果が高いといわれている遊水地計画を先に進めることはできないのか。
県側の答え 優先順位でダムが先、遊水地はその後で良いと言うわけではなく、ダムについてはご存知のように確かに補助金が多いが、皆さんの認知度が高いということで優先している。ダムを作らなければ、他の計画が進まないということではない。竹橋付近の整備は従前の整備計画に基づいて行われている。
 今後も皆さんと話し合いを持っていきたい。
 この話し合いの後、「岡崎市長、額田町長の意見書」、「平成12年度以降の環境調査結果」及び「平成12年以降の環境調査に関する契約書類一切」を請求しました。

一般河川矢作川水系乙川圏域河川整備計画(案)に対する岡崎市長、額田町長の意見
岡崎市長の回答(平成13年9月5日河第244号)
平成13年8月6日付け13岡土第159号で照会のありましたこのことについては、別添「乙川圏域河川整備計画(案)に対する意見」のとおりです。
(別添)乙川圏域河川整備計画(案)に対する意見
 乙川圏域河川整備計画(案)につきましては、特に意見はありません。
なお整備の実施に当たり、本市の「岡崎市環境基本計画」を踏まえ自然環境に十分配慮をお願いします。
 また、遊水池の建設につきましては、関係団体、関係市民に対し意見の調整をおねがいします。
額田町長の回答(平成13年8月24日 13額建第290号)
乙川圏域河川整備計画(案)に対する意見について(回答)
 平成13年8月6日付け13岡土第159号で照会のありましたこのことについては、特に意見はありません。

 意見書になっていない回答!で済ませて良いのか?

6月27日に岡崎市長と額田町長の意見書が開示されましたが、意見書ではなく上記のような一片の回答文でした。

郵便局跡の「三河小町」事業失敗の責任は?ないのか。

 平成12年総工費1億6000万円をかけて、3年間企画であったものが閑古鳥がなく状況になり、閉鎖を決定。多くの税金を使った責任はどこかにあるはずだと思いますが、公共事業は誰も責任をとらなくて良いのか。また、この失敗は次の企画からどう生かされるのか。一切市民に説明がないのもおかしくないだろうか。
 ちなみに三河小町建設工事入札結果は以下のとおりでした。

建築工事

予定価格(a)107,469,600入札条件建築市内1類甲
入札参加業者入札価格(b)消費税含んだ額(c)c/a(%)b/d(%)
太田建設(株)118,000,000123,900,000115.3118
小原建設(株)100,000,000(d)105,000,00097.7100(落札)
小原木材(株)108,000,000113,400,000105.5108
酒部建設(株)110,000,000115,500,000107.5110
サンモク工業(株)118,000,000123,900,000115.3118
サンヨウー建設(株)126,000,000132,300,000123.1126
杉林建設(株)124,000,000130,200,000121.2 124
(株)中根組124,000,000130,200,000121.2 124
(株)フジケン115,000,000120,750,000112.4 115
丸ヨ建設工業(株)121,000,000127,050,000118.2121

 契約変更後109,381,650 円(落札額の104.17%)

電気工事

予定価格(a)32,925,900入札条件電気(準)市内1類
入札参加業者入札価格(b)消費税含んだ額(c)c/a(%)b/d(%)
(株)三州電気33,600,00035,280,000107.1112
清水電機(株)33,800,00035,490,000107.8 113
寺井電気工業(株)33,000,00034,650,000 105.2 110
(株)戸松電気工業所32,500,00034,125,000103.6 108
永田電機商会32,600,00034,230,000104.0 109
(株)川瀬電気工業所32,200,00033,810,000 102.7 107
(株)シーテック33,000,00034,650,000105.2 110
(株)トーエネック30,000,000 (d)31,500,00095.7100(落札 )

契約変更後33,046,650 円 (落札額の104.91%)

機械設備工事

予定価格(a)18,329,850入札条件管(準)市内1類
入札参加業者入札価格(b)消費税含んだ額(c)c/a(%)b/d(%)
石田設備(株)16,500,000 17,325,00094.5103
(株)岩瀬工務店16,300,00017,115,00093.4102
武田機工(株)16,000,000(d)16,800,00091.7100(落札)
フジ興業(株)16,500,00017,325,00094.5103
共栄工事(株)16,300,00017,115,00093.4102
大冷工業(株)17,200,00018,060,00098.5108

契約変更後22,548,750 円(落札額の134.2%)

 これらを見ると、建設工事、電気工事では入札前から落札業者が決定しているために落札業者以外は予定価格よりも高く応札していると思われる。また、機械設備工事においては大冷工業(株)のみ100万円ほど高く応札しており、その見積り額は予定価格に近く、談合に参加しなかったと思われる。そのため落札業者らは建設工事、電気工事業者らとは違って応札額を軒並み下げることになったと推量できる。
 その他議会等での発言、祭り広場等での企画費用など調査中です。他に何らか情報を持っている方は教えてください。

市民オンブズ岡崎例会のお知らせ
毎月第2.4金曜日(予定)に例会を持っています。
7月の予定
7月12日(金)午後7時30分から
7月25日(木)午後7時30分から(変更します)
 議題はその時々に会員から提起された議題について話し合われます。
 議題にしたい問題がありましたら事前に渡邉または天野まで連絡していただけると幸いです。
 連絡先
 渡邉 TEL&FAX(0564)52-7154
 天野 TEL(0564)53-7857 FAX(0564)53-8038

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