市民オンブズ岡崎

No.13 2001.10.8発行

海外労働事情調査団旅費返還
監査請求棄却される

 岡崎市監査委員は10月1日、私たちが求めた旅費返還を求める監査請求を「調査の成果については『海外労働事情調査報告書』として提出されており、・・限られた日程の中で調査目的に沿った活動がなされ、それぞれ相応の成果をあげていることが認められる。」として棄却した。ところが、その直ぐあとで「この種調査の成果については、事柄の性質上直ちにそれが表れるものばかりでなく、長期的な視野に立って今後の労働行政に役立つものであれば、その目的に叶うものということができる。」と語り、逃げ口上を述べている。16年間も続けてきて成果があらわれなければ、やめればよい。そして本当に岡崎市において必要な調査であるのならば、必要経費の3分の2を限度とすべきではなく、全額市で負担すべきだろう。3分の1を旅行者本人に負担させるのは便宜供与でしかない証拠である。
また、最後に付言として「その目的とするところを、各参加者により周知し、かつ、深く理解させる意味において『実施要綱』に市が委託する業務内容をより詳細に明文化することが必要であり」と委託内容がなかったこと、参加者に求めていなかったことを自ら認めている。さらに「『海外労働事情調査報告書』の中の行動記録にある私的な記述については、こうした公的な報告書の内容としては公私混同の印象を与え不適切であり、本来の調査内容に焦点を絞り、記載すべきである。」ともともと目的もなく旅行しているのだから、調査内容など書けるわけがないにもかかわらず、こうした注意書きを最後に書かざるをえない苦渋がにじみ出ていると見えるのは思い過ごしではないだろう。
なお、労働団体の一つとされている「財団法人岡崎市勤労者共済会」は560事業所約5千名の会員を有するが、会費よりも岡崎市からの補助金収入の方が多い岡崎市勤労文化センター運営組織である。そこから毎年2名の参加者が上記調査団に
参加するわけだが、昨年までで16回32名が参加したことになる。
特定な者への便宜供与にあたると思いませんか。

監査結果について

乙川河川整備計画を調査して、男川ダム建設が不要のものであることを確信し

愛知県知事に意見書

 10月2日付で愛知県知事に対し、別紙の意見書を送付した。私たちは半年間乙川河川整備計画について検討した。その結果、男川ダムについては治水(173億円を投入するとしているが、理論的にみても最大限1600m3の2.2%しか流量はカットできず、その効果は期待できない)、利水(1日あたり2500m3の新規利水権を得るとしているが、現在額田町の工業用水1573m3のうち582m3しか公共水道に頼っていない。今後どれほどの工業団地を作ろうというのだろうか。また、現在の配水量に対する有収率が県平均93.6%であるのに79.28%しかなく、必要であれば有収率を高めれば足りるとも考えられる。)、環境保護(天然記念物ネコギギやゲンジボタルの生存が危ぶまれること)のいずれの視点からも納得できるものが見出せなかった。しかし、土木事務所の担当者に聞いたところ、今年も事業推進する予定で予算要求をしているということなので、来年度予算編成に当たって誤った判断をされないよう、私たちの意見を知事に伝えることにした。また、額田町長、岡崎市長、西三河土木事務所長にも参考にしてもらおうと送付した。
意見書

市民オンブズ岡崎行事予定

例会  場所「市民オンブズ岡崎」事務所
     10月12日(金)午後7時30分〜
    ・総会について9月を会費の締めと合わせて3月に変更する件について
    ・海外労働事情調査団監査請求棄却を受けて
     10月26日(金)午後7時30分〜
    ・議題のある人は1週間前に渡邉まで連絡を

愛知県市民オンブズ連絡会議
    場所 岡崎・せきれいホール202号室
     10月20日(土)午後2時〜
    ・県内情報公開ランキングの打合せ

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