岡崎市の政務調査費(2002年度)

自民新風会

@     研究研修費

会議の開催場所が宴会に適した場所であり、研修会の名を借りた懇親会との疑いを市民にもたれるので、市民会館の会議室等会議に適した場所に会場を移すべきです。6回263,000円。これは、会議費ではなく料理代と思われるので、個人負担すべきです。

A     調査旅費

あいかわらず、九州、東北、北海道が人気スポットのようです。札幌、函館に5名、秋田県大曲市、角館町、宮城県白石市に4名、北海道歌志内市、札幌市、小樽市に4名、秋田市、小岩井農場、仙台市に4名、種子島のある鹿児島県西之表市へ6名、岡崎市に廃校を利用すべき事案があるのか、山梨県須玉町の下津金小学校へ視察があり、予算の半分近くを調査旅費に費やしています。市民に親睦旅行と思われないためにも、すくなくとも市民がいつでも閲覧できる情報コーナーに報告書を常備しておくべきでしょう。なお、視察旅行については、多人数での視察は親睦旅行と見なされるので、さけるべきです。

B     資料作成費

前年7台ものデジタルカメラを購入したにもかかわらず、2002年度も4台の購入がありました。豊田市議会が備品の購入を禁止しているのと比べて、岡崎市議会議員には良識が欠如しているようです。さらに、ラジカセ、IC(ボイス)レコーダー、プリンター、カメラ、パソコンなどの購入もあり、政務調査費の支出として、備品を購入することを禁止すべきでしょう。また、住宅地図を資料購入費も含めれば3冊も買い込んでいますが、何に使うのでしょうか。また購入項目が2項目に分かれることもおかしいので、資料購入費に統一される必要があります。

C     その他

2002年度は電話代、ガソリン代が支払証明書で済まされている点を指摘しましたが、改善されていません。2003年度は領収書を添付して実費弁償を明確にすると言及されたことに期待します。その反面、8月以降プロバイダー代を計上していますが、自宅のパソコンのインターネット接続であるので、個人負担すべき経費です。

 

自民党市議団

最初にお願いしたいのは、収支報告書と実際の支出調書の項目を一致させてほしいということです。一致しない項目は、研究研修費、調査旅費。また、調査旅費は合計2,651,230円のところ、2,651,530円となっていて研究研修費の(10/25 40,840円が含まれてしまい、合計が違っています。提出時に慎重な点検をするよう望みます。

@     調査旅費

他の会派と比較しても、7/2〜4根室市、釧路市・帯広市(岡田満)、8/7〜8岡山市、岩国市(岡村秀夫)、8/12〜15釧路市、帯広市、千歳市(伊藤文治)、8/26〜29阿児町、亀山市、高山市(伊藤文治)、10/1〜3函館市、千歳市、札幌市(柵木誠)、10/22〜26北海道奥尻町、秋田県八竜町、山形県酒田市、新潟県村上市(近藤隆志、柵木誠)、10/28〜30宜野湾市、那覇市、博多(大川時男)、2/3〜6米子市、益田市、防府市、呉市(沢豊、渡辺五郎)、2/24〜26徳島市、北九州市(大川時男)、2/24〜26鹿児島県徳之島天城町、名瀬市(近藤隆志)、2/24〜27米沢市、大館市、青森市、八戸市(沢豊)、3/26〜28網走市、北見市、旭川市(渡辺五郎)、3/26〜28熊本県玉名市、熊本市、鹿児島県指宿市(伊藤文治)、3/26〜28那覇市、沖縄市、福岡県前原市(岡村秀夫)、7/9〜12群馬県館林市、栃木県足利市、群馬県妙義町、長野県諏訪市(柵木誠)などとよくも観光地ばかりをまわってきたものだと感心させられます。

 また、11/15〜16鳥羽市に岡村秀夫さんが視察をされていますが、鳥羽市のバスターミナルや橋上駅、海浜市街地をみて海に面していない岡崎市にどのような参考になると思っておられるのか、疑問です。

A     資料作成費

昨年も指摘しましたが、市からパソコンが支給されているにもかかわらず、今年もパソコンを購入(162,330円)。さらにはボイスレコーダー(21,400円)の購入もありました。備品の購入をやめるべきです。

B     広聴費

昨年も指摘しましたが、条例にない広報(市政報告)費用を支出しています(計472,509円)。そのうえ、200,000円(4/10)、25,200円(4/11)、18,239円(4/15)、57,900円(4/15)と、会派の広報ではこのように連続する領収書はあり得ないと思われます。個人の政治報告となれば政治活動ではないかとの疑念が生じます。2003年から広報費を設けるようですが、領収書だけでなく、その成果物も領収書に添付することが必要です。そして年度末3/31付けで「市政報告及び配布料」として(株)教育広報センターに155,000円支払っていますが、先の領収書の出し方と比較すると、不自然さを感じざるを得ません。

C その他の経費

 自民党市議団も「その他の経費」で電話代、ガソリン代が支払証明書で済まされている点を昨年指摘しましたが改善されていません。

 

ゆうあい21

@     視察旅費

7/22〜24鳥取市、出雲市、松江市に視察旅行をしていますが、会派の内4名(米村賢一、内藤誠、竹下寅生、原田範次)が同行する必要があるでしょうか。観光ルートでもあるので、目的が明白であれば2名で十分だろうし、観光と疑われずに済むでしょう。同日5名(岡崎富雄、野澤幸治、清水克美、太田俊昭、三宅健司)は青森県六ヶ所村、盛岡市、江刺市に出かけていますが、核燃リサイクル事業と岡崎市の関係が理解しがたいし、その他の訪問地にしても目的が明白であれば2名で十分、観光旅行や親睦旅行と疑われずに済むのではないでしょうか。

同じことが11/5〜7の4名(原田範次、太田俊昭、三宅健司、竹下寅生)で視察している宇部市、三原市、倉敷市、神戸市の視察にも言えます。

さらには2/17〜18に至っては17日に岡崎富雄、米村賢一、原田範次、太田俊昭が今治市の都市再開発を視察した後、野澤幸治、清水克美、内藤誠、竹下寅生は東予市で地域交流センターを視察した後、18日に高松市で合流して生涯学習センターを視察していますが、会派の全員がそろうのは親睦旅行をカモフラージュするための旅行ではないかと疑われます。再考すべきです。

 また、佐世保市で行われた「全国都市問題会議」に9名の参加旅費を払っていますが、野澤幸治が2度記載されています。旅費の二重取りか、または参加者がほかに1名いたのかどちらかでしょう。旅費の二重取りであれば返還すべきです。

A     資料作成費

パソコン周辺機器であるCD−RWを35,490円で購入していますが会派の政務調査のためにどうして必要なのか、説明がつきにくいと思います。具体的にどんな場合に使用するのか説明されることを望みます。

B     その他

電話代、ガソリン代が支払証明書で済まされている点を昨年も指摘しましたが、他の会派と同じく改善されていません。さらには8月以降プロバイダー代までも計上してきていますが、自宅のパソコンのインターネット接続であるので、個人負担すべき経費です。

 

公明党

@     研究研修費

公明党はパソコン研修のため、「ワード基礎」で16,000円、「インターネット入門」で17000円、「パワーポイント講習」で16,000円、「エクセル入門」で19,000円、「パソコン総合講習」で69,000円、合計137,000円使っていますが、昨年も指摘したとおり、パソコンの講習で技術を習得しようとする行為は個人的な資質の向上を図る行為であり、政務調査費で支払われるべきものではないと考えます。

A     調査旅費

愛知県防災ヘリコブター視察時の空港レストラン内での食事代3,850円は、どこにいても誰でも昼食をするので、政務調査するから特に必要とする経費ではありません。公費を使ってもよいと考えるのは特権意識でしかありません。個人負担すべきと考えます。

B 資料作成費

5月26日に購入したプリンター(CD−RWと合わせて46,989円)は会派にはすでに用意されていますし、CD−RWはその使用目的が政務調査と関係するとは思われません。また8月1日に更に1台プリンター(39799円)を購入し、3月28日にもプリンター(USBハブと一緒で34832円)を購入しているので、昨年1台購入、市から提供されたプリンターを合わせて合計5台にもなりますが、どのように使い分けるというのでしょうか。

8月14日にCD−RWドライブ(ラベラーセット)16608円を、10月13日にはMOドライブ(22365円)1台購入、12月24日には今年もスキャナー(インクと合わせて14801円)を購入していますが会派で使うとしたら、1台のパソコンに3台のスキャナーとなってしまいます。いらないですね。

また、10月31日にデジカメ修理代金まで支払っていますが、昨年3台のデジカメを購入して個人所有ではないかと批判しましたが、その購入でさえ12月以降であり保証期間内です。修理代を支払う必要がないはずです。個人のカメラ修理まで政務調査費で負担するのはもってのほかといえるのではないでしょうか。更に11月8日にはデジカメ(49350円)1台を購入していますが、どういう神経をしているのか驚きを禁じ得ません。

さらに、支出調書を精査したところ、支出番号53(1月27日付け)議員実務六法追録代金18360円は資料購入費でも計上されており、2重請求されていると思われます。18360円の返還を求めます。

C     資料購入費

  4月4日に購入した書籍の内、ホームページ作成(1680円)は昨年ホームページ作成ソフト「ホームページビルダー」を購入しているので、そのマニュアルを見れば済むと思われ無駄な購入と考えられるが、そのほかの絵本「雨」、「いないいないばあ」、「あかんべえ」などは政務調査とは全く関係なく、不当な支出です。

D     その他

電話代、ガソリン代が支払証明書で済まされている点を指摘しましたが改善されていません。さらには他の会派と歩調を合わせるように、8月以降プロバイダー代までも計上してきていますが、個人宅のインターネット接続であれば、個人負担すべき経費です。

民主クラブ

  最初にお願いしたいのは、収支報告書と実際の支出調書の項目を一致させてほしいということです。一致しない項目は、研究研修費、調査旅費その他の経費。

@     研究研修費

  私鉄労組関係の研修会(5/29私鉄大都市議員研修会、10/24私鉄自治体議員団研究研修集会)などは特定政党による政治活動の疑いがあります。政治活動への支出は政務調査費条例に違反します。

A     調査旅費

2/11-13日に屋久島や鹿児島市を中根薫氏が視察(118,900円)していますが、その内容が岡崎市の行政に生かされる内容でないと思われます。視察の目的が問われます。また、3/26-27に2名で松山へ視察に出かけていますが、アイススケートリンクを廃止する方針を出した岡崎市の将来計画からはノンアイススケートリンクの視察は無意味ではないか、奇異に感じます。

B 資料作成費

 2/5購入のプリンター(45,840円)は、会派に支給された1台、そして昨年購入した2台などの在庫を考えると2人会派である民主クラブでは不要なものである。個人購入分を政務調査費で支払うのは不適当である。2/11購入のデジタルボイスレコーダ(21,400円)、3/1デジカメ(50,190円)、3/30デジカメ(47,565円)も個人所有になるので、不適当である。

C 資料購入費

 新編岡崎市史(112,100円)は会派で所有する必要がなく、図書館や議会図書館で管理すれば済むものである。保有したいと考えるのは、個人的な興味からでしかない。個人の趣味には個人での購入を。

D その他の経費

 民主クラブも「その他の経費」で電話代、ガソリン代が支払証明書で済まされている点を昨年指摘したが改善されていない。

 

日本共産党

@       公聴費

5月29日市議団ニュース(30,315円)、10月10日市議団ニュース(81,396円)を支払った。広報費を条例上計上していない以上、会派の申し合わせがあったとしても条例違反であることに変わりない。

A 資料作成費

  12/12デジカメ(41,647円)、12/20デジカメ用バッテリー(5,229円)を購入、昨年4月25日に購入したデジカメは使えないというのだろうか。個人で持つなら、個人負担すべきである。2月18日FAX購入。岡崎市は各市議会議員宅のFAXを日立キャピタルから借り上げて(1年につき消費税抜きで1台228,900円)いる。どこで必要と言えるのだろう。そして、8月31日支出調書の内、竹内文具に支払ったコピー用紙代(10/31日付け領収書)は整合性がない。請求日付と添付の領収書の日付が逆転せぬようもう少し点検した上で、提出願いたいものである。

 

B 資料購入費 

  商工新聞代(2部)、うた新代(2部)、雑誌「議会と自治体」(3部)は政務調査費が会派ごとの補助金であることを考えれば、複数部数を購入することは問題である。