2003.12.9

岡崎市議会政務調査費の支出に関する市民監査報告

岡崎市長殿
岡崎市議会議長殿
岡崎市議会各会派代表者殿

市民オンブズ岡崎 代表 渡邉研治
岡崎市伝馬通2−33「市民オンブズ岡崎」事務局内


1 監査の対象 
岡崎市議会各会派の平成14年度政務調査費収支報告書および領収書等

2 監査の結果
市民の視点で監査したところ、下記のとおり問題点が散見されました(詳細は別紙)
ので、改善を求めるものです。
まず、市民からみてその支出が違法、または不当であるものとして
(1) 公費で支出することは違法、不当な支出であると思われるもの。
(2) 会派で所有するならよいものであっても、個人所有となれば個人的財産になってしまい不当な支出となるもの。
(3) 政治活動の一部であり、政務調査費で支出することが不適当なもの。
(4) 支出の証明ができず、不当に支払われているもの。
という視点から収支報告書の内容を監査しました。
そして、全体を通して、次の点について改善を求めます。
@ 研究研修費名目で料理代に支出がありますが、食事代を払うことがその会場を使用
する条件である宴席を勉強会会場として借用することが基本的に誤っていると考
えるべきです。会場を別にするなど峻別すべきです。
A 調査旅費について、視察が適切に行われているならば、市民が誰でも閲覧できるよ
う情報コーナーに視察報告書を常備すべきです。また会派全員が参加する視察旅行
は会派の親睦旅行に見なされます。視察であれば、少人数で足るはずです。
また、旅費算出については、会派や議員が主体的に調査するために旅行するわけで
すから、委員会等での視察旅行の旅費とは別で日当は除くべきです。また、交通費
も実費弁償を基本とし、領収書の添付を義務づけるべきです。
B 資料作成費で見られる備品の購入について、昨年購入したにもかかわらず、今年も
購入している備品があり、会派で使われているとは思えません。豊田市議会のよう
に、備品の購入は禁止すべきです。また住宅地図を会派で何冊も購入しているとこ
ろもあります。ほかの市でも同じように多数購入している会派がありましたが、当
該自治体や県議会選挙などの直前の購入を見ると、選挙活動に使われたと推測され
ます。複数購入は不当と思われます。
C 資料購入費では複数の雑誌や新聞を購入している会派がありますが、会派に常備す
るのであれば1部で十分足ります。必要ならコピーで必要な部分を抜き出せば足り
るからです。
また政務調査とは関係がなく、政務調査という目的からは逸脱する書籍購入があり
ました。政務調査費を返還すべきです。
D その他経費について、電話代、ガソリン代は領収書を添付して実費弁償を明確にす
べきです(来年度からは改善する旨聞いていますが)。自宅にある個人用のパソコ
ンをインターネットに接続する費用(プロバイダー代)は政務調査と関係ない検索
やメール受送信もあり得るわけで、除外すべきです。

詳細については各会派別に指摘してありますので、ご検討ください。なお、改善す
べきと思われる点については、12月末までに「市民オンブズ岡崎」代表 渡邉、ま
たは事務局長天野までご回答ください。
ご理解のいただけない項目については、監査請求などの手段に訴えることも考えざ
るをえませんので申し添えます。
以上