市民オンブズ岡崎

NO.22  2002.12.8発行
ホームページアドレス http://www.h5.dion.ne.jp/~onbokaza/
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議員政務調査費で岡崎市議会各会派

沖縄・九州旅行、デジカメ・パソコン・電子辞書購入

平成13年度岡崎市議会議員政務調査費の支出内容について、ようやく一覧表にまとめることが出来ました。
(別紙のとおり)
平成12年度は年間36万円であったものを、会派代表者会議ではそのままで行こうと確認されたらしいけれど、それを受けた市長と議長の話し合いの中で倍額の72万円に大盤振る舞いとなったいわくつきの政務調査費の使い道に興味がもたれました。実施前に議長にも、複数の議員にも話をしたのですが、「領収書をつけるので、それを見てもらえばわかるし、余れば返せばいいんだから」と自信ありげでした。ちなみに西三河8市の議員一人あたりの政務調査費は以下のとおりです。岡崎市が突出していることがよくわかるでしょう。

平成13年度西三河8市政務調査費一覧表

市 名 一人あたり年額 予算総額 決算総額 執行率
岡崎市 720,000円 28,284,339円 28,077,078円 99.3%
豊田市 380,000円 14,820,000円 14,715,783円 99.3%
刈谷市 225,000円 7,200,000円 6,351,028円 88.2%
碧南市 198,000円 5,148,000円 4,679,243円 90.9%
西尾市 180,000円 5,040,000円 5,040,000円 100%
安城市 180,000円 5,400,000円 5,261,695円 97.4%
知立市 180,000円 4,140,000円 4,140,000円 100%
高浜市 180,000円 3,780,000円 3,599,889円 95.2%

情報公開条例で公開された文書は1000枚を超える量でした。そして、その中身といったら、姉妹都市とはいえ「石垣市」を始めとする沖縄旅行に多くの議員が出かけています。2度も3度も沖縄に出かけている強者もいます。また、海外旅行に使うのでしょうか、デジカメや電子辞書を何台も購入している会派もありました。
さらには、これが市民の税金で支給されたお金であることを全く気にも止めず、パソコンや周辺機器、プリンタなど自宅でしか使わないものの購入に当てています。ひどいのになるとインターネット接続費用を支払っています。第2の報酬と勘違いしているのではないでしょうか。
それから、共産党市議団を除く全ての会派がガソリン代として一人あたり月に15,000円(1リットル95円として、157.9リットル、リッターあたり8km走行するとして1263km走行したことになります。政務調査をするために議員はそんなに走っているのでしょうか。)支払い、電話代として10,000円(携帯電話1分30円としても1ヶ月5時間半も政務調査をするために誰かと話しているのでしょうか)払っていますが、少し多い気がしますし、領収書の明細もなく不明朗な会計処理をしていることが問題です。
また、「オンブズ岡崎」の会議の中で問題になったのは、勉強会等の食事代金の請求と調査旅費の中の航空賃や鉄道の特別車両料金、日当でした。食事代については「会場費ならいざ知らずや食事代ぐらいは自分で持てよ」という声が多く出ました。市会議員なら市の施設を使うべきではないか(追加していうなら、市行政の政策をチェックするはずの議員がパソコンスクール代を払って講習を受けることなどは、市がIT講習会を無料で実施しており、この参加者を必死に集めていたことを考えればもってのほかといわざるを得ません。)という意見も出ました。航空賃については、現在購入の仕方でずいぶん金額の違うはずのものを一律定額を支給するのはおかしく、他市のように旅行会社が発行する領収書などを添付して実費支給すべきだという意見が強く出ました。鉄道の特別車両料金についても、実際利用する必要があるなら別だけれど、通常必要ないし、乗っていないのではないかという疑念がもたれました。日当については、政務調査を会派として主体的に行うための政務調査費であるのに、自らに日当を支払うというのはおかしいのではないかという意見が出ました。
こうした意見をまとめて、「市民による政務調査費監査報告書」を作り、12月25日に豊橋市の「情報公開をすすめる会」と一緒に記者会見する予定です。そして、その中で特に問題な支出については岡崎市監査委員に監査請求する予定になっています。
皆さんのご意見をお寄せください。

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